この映画はもちろんあの有名な黒沢明監督三船敏郎主演の「椿三十郎」のリメイク版となります。
その三船敏郎役を織田裕二が演じているのですが、なかなかどうして面白かったです。原作を見ている方たちは三船敏郎さんのあまりにも重厚な役柄からすると、織田裕二さんの演技は軽く見えてしまうかもしれないのですが、そこが、今回の映画の狙いでもあるような気がします。
主人公の椿三十郎をそれほど重くせずにどこにでもいるような雰囲気の青年が一皮向くととんでもなく強かった・・・みたいな雰囲気に作ってあるのです。
この辺りは最近のテレビ映画の延長線上の劇場映画が入場者数を伸ばしていることとつながっているのかもしれません。現代の女性がみても十分楽しめないと映画はヒットしないのかもしれません。
監督は「模倣犯」「間宮兄弟」「失楽園」の森田芳光監督です。恐らく黒沢監督へのリスペクトがこの作品の中に生かされながら、監督自身の考えでこの「椿三十郎」を撮られたと思います。それは、キャスティングにも出ており、織田裕二さんを主人公に起用した時点で方向性が決まったのではないかと思います。
その他のキャストで目立ったのは、9人のサムライの松山ケンイチさん、それから押入れ侍の佐々木蔵之介さん、室戸役の豊川悦司さん、その他にも西岡徳馬さん、小林稔侍さん、風間杜夫さん、藤田眞さん、中村玉緒さん、などなど綺羅星のような人たちがスクリーンを飾っています。
いぜれにしてもお正月映画にふさわしい娯楽作品に仕上がった「椿三十郎」織田裕二さんの浪人姿もなかなか見ものです。是非大きなスクリーンで・・・・・
12月1日公開
公式ホームページ http://tsubaki-sanjuro.jp
No.169 2007


