街角でギターかき鳴らしながら歌をうたい、聴衆からのチップを生業として生きている主人公が、街角で一人の女性と出会う。その女性はチェコからの移民で、貧しくて毎日の食事もままならない。そんな二人が音楽を通じて、夢を持ちその夢に向かって進んでいく。やがてやって来る岐路。二人はどちらに進んでいくのでしょうか?
この映画の主人公の歌う歌を聴いていて、やけにうまいなあと思ったんです。恐らく洋楽に詳しくないマスコミの方々はみんなそうじゃないかと思うのですが、実は彼こそアイルランドのチャートでは1位に輝くザ・フレイムスというバンドのリードボーカルのグレン・ハンサード本人だったのですね。
つまり、平井賢さんが映画に出ていて、その映画の中で自分のオリジナルナンバーを歌っているようなものです。(そりゃあ、うまい)
だから、映画に出てくる音楽はすべて本物のサウンド。
素人が録音したように聞かせるために下手にデモテープなんかを作ってはいるけれど、スタジオで歌うとやっぱり本物なんだよね。
映画は1時間半もなくてすっと見れるんだけど、その中に夢にむかって突き進む青年たちの姿が現実の暮らしとのギャップの中でいきいきと描かれているデス。
共演のマルケタ・イルグロヴァはこれまた、本物の歌手です。しかもグレンとすでに一枚のアルバムをいっしょに出しているのです。まさにそのアルバムが出来上がるまでの物語を脚色を交えながら作っているような作品でした。
公式ホームページhttp://www.oncethemovie.jp
No.144 2007


