師匠にも入院の件では随分とお気遣いをいただいて、何度もお電話を頂戴していたのですが、ちょうど、先週に電話がかかってきて、来週の火曜日にそごう劇場で「小米朝10番勝負」に行くから、逢えるといいね。というお話をうかがっていて、体調のこともあってどうしようかと思っていたのですが、なかなか会える機会もないことだし、楽屋でお顔を拝見できればいいかなという思いで、昨日はそごう劇場に行った。
この企画、大阪のミナミの活性化に役立てばという思いで、戎橋商店街や心斎橋商店街の理事の方々が旗振りをして、実現した企画だそうで、今回の志の輔師匠がまずはじめの勝負とあいなったわけであります。
前説でプロデューサーの澤田氏が「今、日本で最もチケットのとれない落語家が志の輔師匠である。」という話をされていた。実際1月のパルコ劇場の1ヶ月公演は販売即完売という、ものすごい人気なのである。
今回のチケットも販売して即売り切れたということであった。実際そごう劇場に入ってみるとキャパが200から300ぐらいなのですぐに完売するのは納得できた。
そんなこんなで、志の輔師匠をそごうの前でおで迎えさせていただいて、楽屋で久しぶりの師匠との対面とあいなった。
いつものような雰囲気でお話をしていただき、楽屋にはたくさんの方々が御挨拶に来られる中、本番前のお忙しい時間をさいていただいたことは、本当にうれしかった。
そして、その時に落語の構成作家で、今回の企画の構成をされている小佐田さんを御紹介いただき、師匠の落語を客席から見ることができた。
さまざまな枕の話の後、「八五郎出世」という古典落語をすこしひねったものを演じられた。場内が笑いにつつまれる。そして、話が進むにつれて、泣き出すお客様もたくさん出てくる。それだけ心に訴えかける力が強いのだ。
最後の落ちの瞬間、割れるような拍手。
師匠の芸の底深さをまた感じることができた。
このネタはアメリカ公演に行った時にもお聞きしたものだったが、何回聞いても面白いし、泣ける。
余韻に包まれる中、また楽屋で御挨拶をさせていただき、次回の再会をちかって、お別れしたのでした。
いやあ、すばらしい。同じように話をすることを生業にするものにとって何度聞いても、自分には努力が足らないなあという気持ちでいっぱいになる。
小米朝さんの落語もやはりサラブレットの血筋は感じるのですが、今回はちょっと緊張されていたのか、お客さんにもその気持ちが伝わったのか、笑いがちょっと少なくて硬かったような気がしました。これから、どんどん良くなっていかれるのでしょう。
落語の素人の僕からすると、お父さんの話を枕でしなくてもいいように感じたのですが、どうなんだろう?やはり、親子二代にわたる、ファンの方が多いから話されたのかもしれないが、偉大な父をやはり気にされているのがすごくわかりましたね。
これからもこの「小米朝10番勝負」は続いていきます。次は立川談春さんだそうです。また機会があれば伺いたいと思います。


