5月17日 手術日
友人と昼食を済ませて「品川近視クリニック」に行ったのは予約していた
3時前だった。すでに前日と同じぐらいの人が待っている。本当にすごい
人である。
今日の手術の時間は4時、それまでにまた検査が行われるのだ。
「昨日も同じ検査をしましたけど・・・・?」
思わず言ってしまいたくなる。それだけ目の状態というのはデリケート
なんだろうと、自分を納得させる。これはいわゆる自由診療で、保険の
請求ができないから、いくら検査をしても売上にはつながらない。
そして、最後の医師の診断。ここで僕は意外な話を耳にして唖然とする
ことになる。
「貴方は明日から老眼です。帰りに老眼鏡を買って帰ってください。・・」
「どれくらいの字がよめないのですか?」
「文庫本のじは読めません。」
「そんな・・・」
「昨日聞いていない?遠くを見るのか、近くをとるのか、どっち???!!」
「昨日は三年後には老眼がくるって聞いていますけど・・・」
「誰だ昨日の医者は・・・!!」
「いい、本人は明日から老眼鏡をかけることに納得して手術を受けます。
いいね!!!」
ひえー、そんなんひどい話はないよー。と思いつつ、ここまで来てやめるわけ
にもいかず、
「はあ、受けます」
このときは一番不安になったときだった。それにしてもひどい言い方だった。
それから、しばらくすると僕とあと2人が呼ばれ、クリーンルームの中に
入っていく。いよいよ手術の時がやってきた。
前日から何度も説明を受けてきたが、実際になると、ちょっとすくむ。
まずは目の麻酔、これは3種類の目薬を入れるだけだった。ずいぶん簡単。
痛みも何もない。
しばらくすると、フラップをレーザーで作るところへと通される。
歯科医のチェアーのようなところに座った後、椅子を倒されて、レーザーが
照射されるポジションへと動かされる。
医師が来て、ここでまぶたをつぶれなくする器具を目に装着する。
あとは前にある光を眺めていればいいのだが、緊張して肩がこる。
「じゃあ、はじめます。」
「レーザー照射43秒・・・20秒・・・10秒・・・・レーザー照射完了」
その後、吸引されるような感じで目が引っ張られて、目の前が白くにごった。
「では、反対の目も同じ感じで行きます。」
この目のフラップを作る作業は両目で20分ぐらいかかっただだろうか・
やがて起こされて次のレーザー照射する部屋へと導かれる。
「それでは、参ります。」
「お願いします。」
またも台に寝かされて、今度は緑色の光を見るように指示が出る。
この光が本当にきれいだった。この光を見つめていると、やがてその周りに
赤いレーザーのような光がきらきらと輝きながら降りてくる。
そして、緑色のレーザーの模様が白くなって消えて行くのだ。
「レーザー照射14秒」
こんなに短いんだなあ。と思いながら、何か肉がこげる臭いを感じていた。
「照射完了」
そのあと、フラップをもどして目に消毒薬をかけて片目は終わり。
つづいて反対の目、こちらも同じように3分ほどで終わった。
思ったより早かった。
それから暗い部屋に戻されてそこでしばらく安静にする。
15分から30分ぐらいで術後の診断。
休んでいる時に薄目をあけてカーテンを見ると、裸眼なのにみえる。
確かにみえる。カーテンのひだが・・・・・・
これはすごいことになったかもしれない・・・という期待感。
後は術後の説明を受けて、ホテルに帰った。
最初は地下鉄に乗る予定だったが、ほこりをさけるためにタクシーにした。
ホテルに帰ってからは電気を暗くしてじっとベッドに座っていた。
テレビをつけたが目にまぶしくて見ていられなかった。
こんなに目を疲れさせているんだと、このとき初めて実感した。
携帯の画面でさえまぶしい。最低でも4時間は起きて、目薬をしなければ
ならなかった。
じっとしながら色々なことを考えた。これからのこと。などなど
目を開けると壁がはっきり見える、時計が見える。
目のいい人にはわからない感激。
寝る時には保護用のカップを目の上において寝なければならない。
こうして長い夜は明けていった。
2006年05月17日
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