この作品は2006年カンヌ国際映画祭審査員グランプリを受賞した作品です。
前半ののどかな農場でのシーンから一転して繰り広げられる戦場での目を覆うようなシーン。そして、エンディングに向かっての展開。
いずれも脳のどこかに霞をかけたような意識の中で進んでいきます。
なんとなくそこで行われていることに現実感がありません。それは主人公のバルブという女性の無節操な性の描写が多くて、共感ができないからかもしれません。
また、彼女が彼らが戦場に赴いているときに精神をわずらって入院するのですが、その理由がいまいちわからないのです。
しかし、そんな彼女が様々な罪を戦場で犯してきた男を優しく受け入れて包み込む様は、慈愛に満ちています。
戦場での生命体のない乾いた大地での描写と、命が息づくフランドル地方の農村を対比することで人間のおろかさと愛を描いているのかもしれません。
見終わってからもけっこうずっしりと重い映画でした。
この作品はテアトル梅田は6日の夜が最終公開です。
これからシネリーブル神戸、京都シネマは7月14日より公開となります。
http://www.flandres-movie.com
NO.109 2007
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